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index > 素敵な廃墟 > チェルノブイリ日記 > 06
■ 禁じられたお酒
 イケメンと別れ、ガイドとホテルへ戻って来ました。これから同じ部屋で寝泊りするのか……。
 ところでチェルノブイリにはお店がないそうなので、水や軽食、ビールはガイドに外から持って来て貰っていました。そのビールというのが……1リットルのペットボトルが12本! えぇー。あるんだ、1リットルのペットボトルのビールなんて……。しかも全て同じ銘柄。何本かは日本に持って帰るつもりでしたがこれキャリーケースに入るのかな。

 まぁとにかく夕食と一緒に飲もうと思い、ビールを手に外へ出ようとしましたらガイドが「それ飲むのか?」はい。
 するとガイドはその場でフタを開け、ガイドが持参したどう見ても使い古された湯呑茶碗にビールを注ぎ始めました。え、ここで飲むの?
 どうも聞けばアルコールを持ち込んではいけないそうです。あー、そういえば誓約書にアルコールがどうこうって書いてたような。しかしそれってレストランに? 立ち入り禁止区域に? よく分かりませんが部屋でこそこそと飲むビールは背徳の味がしました。
 ビール自体はカールズバーグのウクライナ工場で生産されているらしく、薄味で炭酸も弱めで、だからこそお茶のように飲めました。

■ 口に合わない食事
 ホテルの近くにレストラン……ではなくてチェルノブイリで働く人たちの食堂がありました。昼間とは違う食堂です。
 昼間と同じように放射能汚染の検査を済ませ、テーブルに着きます。広くて清潔な食堂ではありますが、無機質で寒々しい印象を受けます。出入り口の近くに座っていたため、迷彩服を着た人たちが入って来ては私を一瞥し、すぐ食事を受け取りに行きました。

食堂

 ……やっぱりまずそう。

 それでも食べないわけにはいかないので口に入れるのですが、入れた時点で戻したくなります。今回も食べ切れず。

■ 墓標のようなものたち
 食堂を出て、付近を歩きました。
 ガイドが言うには「セントラルパーク」で、まず目に付くのは巨大な天使の像でした。何と言う技法なのか分かりませんが、細い棒を何本も組み合わせてラッパを吹く天使を形作っています。

公園

 そこから少し歩くと、細い道の両端に墓標のようなものが立ち並んでいました。ガイドが言うには原発事故で人が住めなくなった村の名前が記されているそうです。数えながら歩こうと言われ、いちにいさん……と数えていましたがあまりにも多過ぎて気が滅入ってしまいました。それぞれの村にいくつもの生活があったんだろうな……。

公園

 何故か公園の真ん中に郵便ポストがあったり、他にも何かよく分からない像が佇んでいました。
「Hirosima」「Fukusima」と書かれたモニュメントもあり、またウクライナと日本の記念植樹もありました。

公園

公園

「ウクライナ国と日本国、両国が負った大きな心の傷が今後この地球上で二度と起きない事を願うと共に ウクライナ国と日本国、両国の更なる友好の証しに記念植樹をします 2012年4月26日」

公園

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