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2013/09/01 古 >>
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「レッドアイ」（アサヒ）
子供の頃はトマトが苦手だった。食感も味も口に合わず、給食にトマトが出る度に嫌な思いをしていたものだ。しかし年齢を重ねるにつれそんな思いはとうに忘れ、美味い美味いとトマトを口にするようになっていた。が、トマトジュースはどうにも苦手だった。トマトとは似ても似つかぬ味、どうしてトマトの名が付いているのか……。
トマトとビールでレッドアイ。トマトは好きだ、ビールも好きだ、トマトジュースは苦手だ。2対1、これならいける……。と思ったが苦手な味だった。何故だ……。
そうだ、嫌いなものというのは大きく見てしまうものだ。若い頃に付き合っていた娘に一つだけ嫌なところがあって、そればかり気にしてしまい上手くいかなくなったのだった。あのとき学んだはずなのに……。鼻をつまんで残りを一息に飲み干した。変わらず、苦手な味だった。
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