index > B級観光案内所 > 京都タワー (2004/01) |
JRで京都へ行かれたことはありますでしょうか。
京都駅が近付いてくると窓の向こうに見えてくる巨大な白い塔を御覧になったことはありますでしょうか。
ロウソク呼ばわりされている白い塔、通称「京都タワー」。嘘です。京都タワーが正式名称でロウソクが通称です。
そして、このロウソクに登られたことはありますでしょうか? このロウソク、駅の目の前という絶好の場所に建っているくせにどうも寂れた印象が拭えません。 かつて知り合いの京都府民が京都観光ツアーを計画したとき、このロウソクは思いっきり無視されていました。何故! いやしかし、私もかつてロウソク内部に潜入したことがありました。確かに「これは寂れるわなぁ……」という印象を受けました。 いやしかし、最近ネットでロウソクを紹介したサイトを見て「あれ、こんな面白そうなところだったっけ?」と疑問を抱き、 再びロウソクへ足を運んでみることにしました。 というわけで! ロウソクにやって参りました。京都駅から歩いてすぐ。ホント最高の場所なんですけど。 一階の入り口から内部に入ると、そこはお土産屋が溢れるフロア。 しかし近場の観光地でお土産を買う気は起こりませんのでスルー。 エスカレーターで2階へと向かいます。2階は100円ショップ。3階は本屋やゲームコーナーがありました。 ……展望台入り口は1階だそうで。 下りのエスカレーターが見付からず、階段を下りていると 何やら昭和の匂いがする看板がありました。フリータイムクーポン加盟店。どのようなクーポンなのかは謎ですがこの絵がイカス。 面白すぎ。めちゃ遠慮気味に描かれたロウソク。もうちょっと目立つように描いてやれよ。 そしてフロアガイド。幸せそうな親子連れですが んもうメチャクチャ。椅子は真横視点から描かれているのにテーブルは斜め視点。この子供は足を宙に浮かせているんでしょうか。 面白すぎ。 もっと隅々まで見たら面白いモノがいっぱい転がってるかも!? と宝探し気分で視線を彷徨わせ始める私。 こうして人は怪しくなっていくのです。 避難図発見! もう看板を発見するだけで嬉しい。ヤバい。 「姿勢は低く、ハンカチを口へ」って逃げるときの体勢まで指示してあるし。 ん? なんかこの看板上部の絵が気になる…… なんかもうこの絵を描くために避難図を用意したんじゃないのかこれ。面白すぎ。どんだけ口でかいんだ。 なんで口に手ぇ突っ込んでるんだ。そりゃ火事になってビックリしてる雰囲気はよく出てるけどさ。アハハハハ。 ほんとに避難させる気あるのか。 ……と思っていたのだけどよく考えたらこれハンカチなのね。これ書いてる途中に気付きました。 アハハハハ。←アホな自分に。 もうこれだけでかなり満足なのですが展望台にも登ります。1階で入場券を購入し、エレベーターで11階へ向かいます。 エレベーターホールに貼ってあったポスター。全てに登ったタワーマニアが居るのでしょうね、やっぱ。 そんなこんなで11階、展望台入り口。舞妓さんと綺麗なおねーさんがお出迎え。JRタワーの近代的な制服に比べ、いかにもな制服。 いやそれはそれで好きなんですけど。 おねーさんにチケットを見せて、再びエレベーターに入って展望台へ。連休初日の昼間にしては人が少なめ。やはりロウソク。 そして結構狭いです。眺めは良いのですけど。 展望台に入ると、何かと風景に見惚れがちですがここはロウソク、ちょっと振り返ってみましょう。 風速計とか温度計とか……。このような情報を知りたがっている客がどの程度居るのか不明です。 そもそもなんでこれを設置しようと思ったのだろう? 展望台にもお土産屋はあります。 出た、観光地名物パチモン。わりと新しいキャラクターをパクっているあたり、 時代に後れまいとそれなりに努力はしているようです。 これ何だったかなぁ……。揺れを記録する機械? 東京都渋谷区の渋谷雄一氏より寄贈された(絵に記載されている)という絵。氏が何者なのかは不明ですが、 絵を描いて贈るくらいなのですからよほど京都タワーがお好きなのでしょう。私も何か描いて贈れば飾ってもらえるんかしら? つーかいっそのこと、この猫をイメージキャラクターにして可愛い路線で売り出せば良いんじゃないでしょうかね。 あぁ、面白いなぁ。B級の雰囲気満点やなぁ。とホクホク顔で歩いていると、ふと何かに気付きました。見上げると 扇風機とそのスイッチ(右下)。 おいおいおいエアコンないのん!? 夏場に登るとあの扇風機が休みなく回転しているのでしょうか。淋しすぎ。 扇風機に哀れな視線を注いでいると…… 「ボク、テレボーくん、遠くの景色がうんと大きく見えるよ。見てね!」 ふと、誰かの呼ぶ声が聞こえてきました。ん、何? 誰? 見回してみると…… こいつか!? こいつが呼んでるのか! この望遠鏡が! なんか妙なところが凝ってます。思わず動画で撮ってしまいました。 テレボーくん動画 (avi) エレベーターで展望台から下りるとそこには「イベント館」なる怪しげな道が待ち構えていました。 一月から順番に京都のイベントを紹介する場所のようです。 唐突な写真ですみませんけど、なんかもう初っ端から怪しすぎ。「合わせてみとーみ」って京都の言葉なんですか? 手を合わせると、ガラスの向こうに顔が出現し、「商売繁盛笹持ってこい」という掛け声がどこからか聞こえます。 怖いです。 さらに進むと鬼登場。「節分の行事」。怖いです。 踊ってます。この人形が家に飾られていたら私は家を出ます。怖いです。 写真を撮る私を二組の家族連れが追い越して行ったんですけど、二組とも「怖いねー」と言っていました。 面白すぎ。もはやお化け屋敷。 毎月のイベントは機会仕掛けで紹介されてまして、なかなか飽きさせないつくりになっています。 イベント動画 (avi) 落ちてる、落ちてる! あはははは。面白すぎ。もう箸が転がっても笑えそうです。 ところでこの機械は何をスイッチにして作動しているのだろう? 最初の「合わせてみとーみ」以降、 これといったスイッチは押していません。うぅん? 立ち止まってあたりを見回していると、後から来た人に追いつかれました。 すると機械が作動しました。ん? あ センサーだったのか! 人が通るとセンサーが反応して機械が作動する、と。 まさかセンサーなんてハイテクなものがあるとは思いませんでしたわ。このロウソクに(言いすぎ?) さらに進むと、 「捕まえられるなら、つかんでごらん」 と何やら挑戦的な声が聞こえてきました。 つかんでごらん動画 (avi) 「世界一の幸運が訪れる」 と言い切っているところがすごい。これは何としても掴まねば! ホログラムだから掴めっこないインチキは無視して、まぁロウソクだから仕方ないとして先に進むと何やら泉の広場が現れました。 お金を投げ入れろ、と。お金はどこかへ寄付されますよ、と。 べつにいいけど、何の脈絡もなくそんな愛の泉が出現するあたりやっぱロウソクです。 また、お金を入れるとどこからかお告げ? の声が聞こえます。 色々試してみようと思い一円玉を用意しようとしていたら後から来た家族連れが面白がってお金を入れ始めてくれました。 ラッキー。 お告げ動画 (avi) お告げ動画 (avi) お告げ動画 (avi) なんかお告げは数種類あるようです。全てを聞いたマニアは……存在するのでしょうか。 ジャーン! 「とってもおもしろい マジック・ミラー」 あはははは。京都のイベントと何も関係ないし。なんでいきなり出てくるんだ。面白すぎ。さすがロウソク。 そして舞妓さん。しまった、お化け屋敷だということを忘れていたよ。 人形そのものは怖くないと思うんですけど、無意味に妖しい照明のせいで一気に人をびびらせるおねーさんに。 さらにこれ。わけわかんない。面白すぎ。笑わせたり怖がらせたり、もう勘弁して下さい。 満足感に溢れながら怒涛のイベント館を抜け、ゲームコーナーが見えて来ました。 「ドキドキ初体験 人生変わるかもよ♥」 あはははは。言い過ぎ。いやまぁ人生を変えちゃうゲームも存在するけどさ。 しかしまさかこんなトドメが待ってるとは思いませんでしたわ。 どっちかっつーとロウソクそのものがドキドキ初体験で人生変わるかもよ♥ ですけど。 ロウソクを出て京都駅へ向かって歩いていると ロウソクが京都駅に映っていました。楽しい時間をありがとう、こんなにも目立っているのに、面白いのに、 マイナー感漂う京都タワー。 まぁ確かにヤバイもんね。 |
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