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■ チェルノブイリへ行って来ました 小学生の頃に近所の長屋群が建て替えのため空き家になったことをきっかけとして廃墟に惹かれるようになりました。しかし廃墟といえど所有者がいるので入ると不法侵入になりますし、ヤンキーや住人がいたら怖いものです。だからインターネットで写真を探して「摩耶観光ホテル萌え」「宇宙回転温泉萌え」で済ましていました。 チェルノブイリへ行ってみたいと思ったきっかけや時期は全く覚えていないのですが、少なくとも2011年の東日本大震災より前です。 インターネットで調べましたらチェルノブイリツアーを催行している旅行会社がいくつかあるようで、料金は人数で割り勘! 大勢で行くとお得! 何より日本の廃墟へ入ると不法侵入になるけどこれなら合法的に行けるんじゃね。 というわけで何人かに声を掛けてみると、興味があるとは言ってくれるもののじゃあ行こうというところまではならず、いいよいいよじゃあ独りで行くよ! と旅行会社にコンタクトを取りました。 そして2013年10月のある夜、私は関西国際空港に向かっていました。夜22時過ぎのトルコ航空イスタンブール行き。ゲートで搭乗を待っていると、さすがに日本発ということだけあって日本人の姿が多く見られました。まぁトルコ観光なんだろうな……。 と思っていたらもちろんそうで、イスタンブールで乗り換えたウクライナの首都キエフ行きの飛行機に日本人はおそらく私だけ。そりゃそうだよねー。 空港でウクライナ人のガイドと合流し、車でチェルノブイリへ向かいます。3泊4日のチェルノブイリツアーの始まりです。 ……しかしウクライナ人のガイドはウクライナ語と英語しか話せず、私は英語などまともに話せず、会話が思うようになりません。空港からチェルノブイリまで約2時間以上の道のりは9割が沈黙でした。これからどうなることやら……。 ■ 観光ではなかった ガイドに職業は何かと聞かれ、貧しい語学力で必死に説明していましたら 「ユーアージャーナリスト」 んん? 何を言っているのだ。これまた貧しい語学力で必死にヒアリングをしていましたら、どうやらチェルノブイリの危険区域に入るためには許可が必要なんだけど観光目的ではダメで、取材という目的で申請し許可が下りた、だから君はジャーナリストということになっているということのようです。え、それって現地に着いてから言うことなんですか? まぁ嘘も方便ということかなぁという程度に考えていましたが、観光ではなく取材ということの意味は今後思い知ることになります。 前へ 次へ |
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