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■ 初めての食事 休憩もそこそこに昼食のためレストランへ……チェルノブイリで働く人たちの食堂でした。チェルノブイリの立ち入り禁止区域では今も1万人近い人が働いているそうです。ちなみに避難せずに住み続けている住民もいるということです。 出入口に設置されている機械で放射能汚染の検査を済ませ中に入りました。清潔で綺麗ではあるのですが寒々しい雰囲気の食堂でした。中にいた人たちはこちらを見ることもなく、黙々と食事を続けています。 そのへんに座っててとガイドに言われ待ちながら見回してみますと、どうやらカウンターで料理を受け取るセルフサービス式のようです。ガイドが飲み物と料理を運んで来てくれました。 ……まずそう。 なんというかね、見た目でまず食欲がわかない。 そして口に入れると……まずい。味が乏しい。まずいから食感が悪く感じるのか、食感が悪いからまずく感じるのか。とにかく口に合わない。食べていて気持ち悪くなるレベル。あくまで個人の感想ですが。 ガイドとイケメンは慣れているからか全て食べていますが、私は一向に進みませんでした。滞在中はずっとこんな食事なのだろうか……。不安。 ■ 5号炉へ向かう 結局は食べ切れず、食堂を出ました。車には乗らず、歩き始めます。 舗装されていない地面、雑草は生え放題。工場らしき建物やクレーン、それに車が数台停まっています。 しかしその建物は素通りし、森かと思えるような高い木々が並んでいる方へ向かいます。そこにはより大きな建物が…… 「ファイヴ リアクター」 原発の5号炉ということです。 建物の大きさのわりに小さな出入り口から中に入りました。イケメンを先頭に何の舗装もされていない階段を上ります。建物の中に明かりはなく、また階段に窓はないので外の光もまともに入りません。ん、私は入っちゃいけないところにいるんじゃないのか? 「ワッチ ユア ステップ」 ガイドの言葉に足元を見ると、小さな穴やら隙間やら……。階段を上り切ったそのフロアには大きな穴が……。 「ディス イズ ルイン」 あぁ、これは観光じゃないんだ。 前へ 次へ |
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