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■ 恐怖のハシゴ 落ちたら死亡、良くて大けがの穴を避けつつ歩みを進めます。 このフロアは何になる予定だったのか……。よく分からない大きな何かがあちこちに転がっています。壁がない部分があるのは壁を作る前だったのか、何かを出し入れするためだったのか? 向こうに錆色のクレーンが見えます。 屋上に出ました。ここで行き止まり……と思いきや、壁にハシゴが架かっています。前を歩くイケメンは振り返ることもなく当然のようにハシゴを上り始めました。え、え、え、上るの? ハシゴ? 錆色ですよ? 3メートルくらいあるよ? ……マジか。 もちろん拒否しても良いのですが、このハシゴの先に何があるのか気になります。二度と来れないかも知れませんし上っておくか……カバンやらカメラやら提げてますがね。ハシゴなんて日常生活で縁はありませんがね。 こんなことなら軍手を持って来るんだったよというか用意しとけよ! と英語でどう言えば良いのか分からないのが悔しいところ。錆色の細い足場を一歩ずつ確かめながら上りました。 そこから見える景色はとにかく森、森、森! の中に鉄塔や煙突が飛び出しています。あれが原発の1号炉から4号炉で、あれが原発を覆い隠す建設中のカバーで……とガイドが教えてくれました。あー、あれがねぇ……。原発も取材する予定ではありますが、一番の目的は廃墟の街です。 しかしこれ、ハシゴというものは上ったら下りないといけないわけで……怖いわ! イケメン、ガイド、私の順で下ります。彼らは慣れた様子ですが私は初めてだよ! 私が下りるまでそこで待っててよ! 無事に下りることが出来て一安心……が、これから錆びたハシゴを何度か上り下りすることになるのでした。 前へ 次へ |
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