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■ もやもやする2階 瓦礫を踏みしめ階段を上がります。 何か落ちています。研究ノート? 雑誌のような物も。 何の部屋なのだろう……。家具の残骸や紙が散らばっています。 民家でも感じたことなのですが、明らかに人が荒らしています。何のために? 廃墟探検のヤンキーがいるわけではあるまいし……。 パンフレットのような物も落ちていました。サムスンの液晶モニタが掲載されています。事故当時にこんな薄い液晶モニタはなかったでしょう。2000年以降の物かなぁ? その頃まで使用されていた建物なのかな……。 レコードのジャケット? 誰でしょう。全く分かりません。 ソファベッドや棚のある部屋に出ました。研究員が寝泊まりする部屋だったのでしょうか。そうであれば雑誌やレコードが落ちているのも納得出来ます。 椅子……なんですが、座面がありません。何故? 誰が何のために外したのでしょう。 向こうに見えるのも椅子……なの? 何かよく分からない物になってしまっています。 ■ 家畜の研究所 何が何やらよく分からないもやもやを抱えたまま1階に戻って来ました。ここは……。 原発事故が家畜に与えた影響を研究するための、家畜を飼っていた施設ですね。先程の大きな漏斗のような物は飼料を何やらするための装置なのでしょうか。恐らくガイドが説明してくれていたと思うのですが、全く分かりません。 動物愛護団体のような人たちが見たら一瞬で激怒しそうな雰囲気ですが、研究結果はどのようなものだったのでしょうね。 ■ 緑の中を歩く 建物の周りを歩いてみることにします。 微妙に破壊された自動車が放置されていました。 ボーナスステージでタイムアップしたわけではなくて、原発事故後に活躍した自動車とのことです。 中を見てみますとそのまま残っているわけではなくて、シートが外されていました。書けば書くほど無知がバレて良くないのですが、布は汚染度が高いってことなんですかね。いやしかしどうせ放置して行くのにわざわざ外すか? 見上げると……おぉお、何かの実がなってる! 美味しいチェルノブイリってのですかね。さすがに食べてみる度胸はありません。いえ、日本でだって食べませんけども。 大きなキノコも唐突に生えていました。食べられるキノコなのか毒キノコなのか全く分かりませんが……。このあたりで遭難して空腹に耐えられなくなったら食べるかなぁ? チェルノブイリ鍋。 小屋の上に何故か動物の骨が置かれていました。これ明らかに誰かが置きましたよね。ネットや写真集で探せばもしかしてこの写真が出て来るのでしょうか。 ■ スタンド・バイ・ミー、再び 来たら帰らなければならないわけで、歩いて来たので歩かなければならないわけで、再びスタンド・バイ・ミーです。魚の死体は研究所にありましたね……。 チェルノブイリでスタンド・バイ・ミー、とてもお気に入りの写真です。哀しい土地であるのに空が美し過ぎて、遠足気分で。 ところで、このような写真が撮れるということは、ガイドは私のことを気にも留めずどんどん歩いて行っているということです。走って追い付きました……。 謎の建造物の近くまで戻って来ました。 改めて見ると外側にハシゴが備え付けられています。何メートルあんねん! 上っている途中で気を失いそうですが、建設に関わっていた人たちは普通に上り下りしていたということ? 世の中には恐ろしい人たちがいるね……。 前へ 次へ |
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