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プエブロ号です。船です。反米反米反米! という宣伝に使われています。 わけも分からず連れて来られました。こんなんばっかだな。 まぁ昔捕らえたアメリカの船が展示してあるという話はネットで知っていたのですが……。 アメリカの無人スパイ潜水艦? らしいです。ほんとかな。 これがプエブロ号。ぼろっちい廃船かと思いましたが意外に綺麗そうだなぁ。 現地ガイドと名乗る軍服を着たおばさんが出て来て挨拶をしてくれました。ちなみに現地ガイドと呼ばれる人はちょこちょこと登場するのですが日本語は話せません。付きっ切りのガイドが通訳してくれます。正直言って付きっ切りのガイドでも十分説明出来るだろうと思える内容で、現地ガイドの存在する意味がよく分かりませんでした。 船の中に入ると何の説明もなくビデオを見せられました。このプエブロ号の歴史を紹介したビデオです。内容は…… アメリカの武装スパイ船プエブロ号が環境調査を装って朝鮮の領海に近付いて来たので朝鮮が拿捕しました。朝鮮がアメリカの船を拿捕したというニュースは世界をアッと言わせました。当時のアメリカ大統領は環境調査と言い張り、容疑を認めようとしませんでした。朝鮮は乗組員を捕虜として扱い人道的な待遇を施しました。何ヶ月かしてアメリカが容疑を認め、謝罪しました。アメリカは悪い奴です。終わり。 みたいな内容です。ちなみに「世界をアッと言わせました」は本当にそういうナレーションだったと記憶しています。まぁ朝鮮の都合の良いように言っている部分は多々あるのでしょうけども、確かにこのような事件はあったようです。1968年に……。 ビデオの中で「金正日将軍が……」というナレーションもあり、「金正日将軍って40年前にもういたの?」とガイドに聞きましたら「表舞台には立っていなかったんですけどね」ほんとかよ。まぁどうでもいいけど。 当時の銃撃の跡です。いちいち赤く印を付けています。 朝鮮人民軍が乗り込んだ際の銃撃戦でアメリカ人の乗組員が1人亡くなったそうです。 しかし40年前の船にしては綺麗だなぁ。こんなもんなのか? ベッドや……うわぁ……。 当時の写真。 アメリカが謝罪した文書。 朝鮮の船が近付いたときここから発砲したそうです。 アンテナ? 操縦室。 船長が座っていた椅子。乗り込んだ朝鮮人民軍に銃撃されましたが頭を伏せて無事でした、だそうです。しっかし座り心地の悪そうな椅子だなぁ。 綺麗だなぁ……。 まぁ銃なんざ撃ちたくないわな。 40年も経ってりゃもうちょっと劣化してそうなもんですけど……。 ガイド。さっさと歩いて行くので写真を撮るのもままなりませんでした。 船を出た頃には夕焼けが船を染めようとしていました。 振り向いたら……あれ、そうでもないか……。 次の観光客がプエブロ号に乗り込もうとしていました。あっちは女性のガイドで良いなぁ……。 しっかしまぁなんというか、いくらアメリカの船を拿捕して謝罪させたからって40年も前のことを鬼の首でも取ったかのように自慢し続けているのがみみっち過ぎて哀しくなってしまいました。この40年で他に語ることは生まれなかったんですか……。 別の場面でガイドとアメリカについて話をしました。「日本にも米軍基地があるでしょう。あぁいうのどう思いますか」私は沖縄県民ではないし政治に興味がないので正直なところその件についても関心がないのですが、まぁ確かに自分が暮らす街に基地があったら良い思いはしないでしょう。 しかしその一部分だけ見てじゃあアメリカを嫌いますかというとそうでもない。別の部分では持ちつ持たれつ、助け合っています。憎しみは何も生み出さないぜぇー。 「もう一人のガイドの携帯電話についてるミッキーマウスのシールは良いんですか。あれアメリカのじゃないの?」笑ってごまかされてしまいました。政府と人々の意識の違いなのかなぁ。 |
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