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2015/01/19 古 >>
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「和膳」（サントリー）
デートでよく使う和食の店があった。高級とは言えないが小奇麗で、目を惹くメニューがあって、値段は手頃。どれだけの女をここへ連れて来ただろうか。
その人との初めてのデートはそこだった。付かず離れずの無難な会話、進むお酒。帰り道、彼女がよろけた拍子に手を握った。
好きでいながら、踏み込むことが出来ず、中途半端なままの時間が続いた。好きになったからこそ遊び半分では踏み込めなかったし、好きになったからこそうやむやに終わることは出来なかった。こっ酷く切り捨てたのはエゴだ。いい人で終わりたくなかったのだ。
「うまみ、繊細」繊細と気が弱いのは同じかも知れない。繊細な恋愛は切なさが募る。
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